白洲三四郎ブログ

ミニマリスト・白洲三四郎の生活ブログ。断捨離、節約、100均などについて語ります。

「葛飾柴又」で感じた超常現象は、映画「男はつらいよ」の監督である、山田洋次の魔法?

私の「ミニマリストの旅」の第一弾となった「葛飾柴又(かつしかしばまた)」。ここは余りにも有名な映画「男はつらいよ」シリーズの舞台となった町です。

私は「男はつらいよ」の大ファンで、全作を見ただけでなく、それらを繰り返し、繰り返しみています。

それだけに、葛飾柴又に行けば、いろんな感想がすらすら書けると思っていました。

ところが、少し書いただけで、その先が書けません。

www.shirasusanshirou.com

柴又を訪れたその日から、何やら不可思議な感覚に支配されて、言葉が出て来ないのです。

どうして、そんな超常現象にも似た感覚に襲われたのか?

その理由がわかったので、お伝えすることにしましょう。

 

葛飾柴又は日本人の心のふるさと?

 柴又を訪れたら、ぜひ行ってみたいのが「寅さん記念館」(山田洋次ミュージアム)です。

以下は、寅さん記念館の中。実際に撮影で使われた映画のセットなどが見られます。

寅さん記念館

「寅さん記念館」のパンフレットに以下のような紹介文が載っています。

寅さん記念館のパンフレット

葛飾柴又は日本人の心のふるさと」だというのです。

私の「ミニマリストの旅」を含む「詩的トラベルライフ」の目的の一つに「心のふるさとの発見」があります。

ということは、柴又が「日本人の心のふるさと」であるならば、いきなり私の願いはかなえられることになるのです。

ところが、現実は甘くありません(苦笑)。

私はどうしても、実際に訪れた柴又に感情移入できませんでした。

「初めて訪れたのに懐かしい」とか、そういう感じは全くしなかったのです。

私は柴又の悪口を言いたいわけではありません。

自分でも訳がわからない、摩訶不思議な感覚にとらわれてしまい、郷愁に浸ったり、旅の風情を味わう余裕はなかったのでした。

そのため、柴又を訪れてから、2週間ほど過ぎたのに、なかなか柴又の感想の続きが書けなかったのです。

しかし、ようやく、その不思議な感覚の謎が解けましたので、それについてさっそく書きとめてみます。

実際に実際に訪れた「柴又」は、模型の町でした?

信じていただけるかどうかわかりませんが、以下は私の体験です。

私が実際に柴又を訪れてて感じた、不可思議な感覚。

それは、自分が見ている、歩いている、写真を撮っている町は、模型かなにかで、現実に存在する町だとは感じませんでした。

バーチャル空間、仮想の町、自分が見ているもの、感じているものは、すべてフィクションであるという感覚に支配され続けました。

映画で見た柴又と実際に訪れてみ柴又とは違っていた、などという生やさしい違和感ではなかったのです。

決して、実際の柴又は映画のセットのような町ではありまんでした。

この不可思議な感覚の謎を解くには、やはり映画「男はつらいよ」に隠された正体にまで行きつく必要があったのです。

以下のように説明すれば、ご理解いただけるでしょうか。

実際に存在する柴又はフィクション(虚構)であり、映画「男はつらいよ」で表現された柴又がリアル(現実)なのです。

暮らしの息吹、人肌の温もりが感じられるのが、本当の「柴又」。

映画「男はつらいよ」で描かれた柴又には、人々の生活がありました。空気感があり、時の流れがあり、人の暮らしの温もりが、そこから感じとることができました。

しかし、実際の柴又は観光化されていて、参道には店舗は並んでいますが、その町に暮らす人たちの気配がしませんでした。

私は実際の柴又に魅力がないと言いたいわけではありません。

「実際の柴又はバーチャルで、映画の中の柴又がリアル」だ感じてしまった本当の原因は、実際の柴又にあるのではなく、山田洋次の魔術的な表現力にあることに、ようやく気づきました。

それを、私は山田洋次マジックと呼びたいと思います。 

「男はつらい」シリーズだけでなく、最近の「家族はつらいよ」シリーズにおいても顕著なのは「生活感覚」が自然に描かれていることです。

山田洋次監督が描き出す日常生活には、確かな空気感がある。人がそこで呼吸している肌感覚がある。

暮らしの空気感を自然に描くことにおいては、山田洋次監督は、歴代の日本の映画監督の中でナンバーワンではないでしょうか。

「男はつらいよ」が、概念的で、監督の主観によっていかにも人工的に作り上げられた映画ならば、私はこれほど不思議な感覚にとらわれなかったと思います。

「男はつらいよ」の柴又は、あまりにも自然過ぎた。現実の人の暮らし以上に、さりげなく、ふつうに、日常生活が描き出されていた。

だから、「実際の柴又はバーチャルで、映画の中の柴又がリアル」に感じてしまったのです。

レポートはうまく書けませんでしたが、今後の旅の指針が見えてきました。

観光化された場所ではなく、日本らしい自然の風景、懐かしい街並み、人々の暮らしの気配が感じられるところを、旅してゆきたいと思います。