昨日、高円寺の駅前で、久方ぶりに空をスマホで撮影しました。
空を撮ったのは、何十年ぶりというか、想い出せないほど遠い過去のことのように思えます。
空をじっと眺めていると、自分は「心の旅」をしているのだなぁ~と、しみじみ感じるのですね。
かなり前から、私は自分の住み家を捨て、つまり家を持たず、一年中、旅から旅へと流れてゆく暮らしを本当に望んでいたのでした。
それは単なる憧れというものとは異なる、激しい衝動となることもあるのですが、私を本物の「旅人」させない大きな壁が立ち現われました。
「外側内側半月板損傷」。スポーツジムで膝を故障し、歩くのも困難な状況に。
旅人の生活の基本は、移動にあります。つまり、歩くことが仕事のようなものです。
膝が悪くては、長時間の歩行は難しい。
一年間、リハビリを続けてきて、ようやく普通に近い状態で歩けるようにはなりました。
しかし、半月板損傷以外にも、私が旅に出ることを阻む要因はあるのですね。
ここで「旅人生活」を実現するために必要な条件を整理してみましょう。
家を持たない流浪生活をかなえるための必須条件
1)長時間歩ける(旅暮らしに耐えられる)健康で強靭な身体
2)経済的な余裕。旅暮らしでも安定収入が得られる仕事を持っていること。
3)流浪生活をはばむ人間関係を持たないこと。
本物の旅人になるためには、勇気、決断力、そして積極的な諦めが必要だと痛感します。
大げさではなく、旅の途上で死ぬ、それくらいの覚悟が求められるのです。
だいたい私は、旅暮らしに憧れているくせに、極度の出不精であり、自分の枕でないと熟睡できない、自宅に帰るとホッするという性分も、片方にはあるのですね(苦笑)。
これでは、なかなか旅に出られないわけですが、一方では、ある日突然、旅立ってしまうような気もしています。